勘違いしてませんか?アファメーションは○○ではないです。
こんにちは、木島修平です。本日も書いていきます。
今日のテーマはどうするか…。
相変わらずライブ感高く、見切り発車で進めております。
書くことを決めずに書き始めているという(笑)
まあそのうち見つかるでしょう。
あ、そうだ、アファメーションについて書こう。
アファメーションという言葉は、苫米地式コーチング以外でも聞く言葉です。
他の自己啓発プログラムでも良く使われていますね。
アファメーションは言葉を使った刷り込み、「暗示」と誤解されることが多いです。
しかしアファメーションは「暗示」の技術ではありません。
ここで、コーチングとは何なのか、簡単に振り返りたいと思います。
コーチングとは何か
40数年前、ルータイス氏がコーチングのプログラムを開発し、ビジネスマンやスポーツ選手などを指導し始めてからというもの、そのプログラムはその時々の最新の心理学者や神経科学者などを巻き込んでブラッシュアップされてきました。
米国のビジネスシーンやスポーツで目覚ましい成果を挙げたコーチングは、米軍やNASA、などの国家機関や、オリンピックのチームなどにも公式採用され、世界的な広がりを見せています。
2000年代に入ると、機能脳科学者の苫米地博士がルータイス氏の依頼により、脳科学の成果をふんだんに取り入れた新プログラムを開発(TPIE)、現在では23以上の言語に翻訳され、650万人以上が受講しています。
ルータイス氏を源流とするコーチングの特徴として、個人個人の成功体験段の積み重ねや人生訓などではなく、「科学的」であるという点があります。心理や脳を徹底的に研究した科学者たちが、最新の成果を提供しブラッシュアップを重ねています。
私はその理論を「運用」する「実践者」なのです。
そのため、なるべく理論を本質から理解して、実践することを心掛けています。
本質の理解なしに実践を続けてしまうと、間違えた成果が生まれてしまうからです。
アファメーションは暗示ではない
結構誤解されるポイントとして、コーチングやアファメーションは「暗示」「洗脳」のプロセスなのではないか?という点があります。
実はコーチングの本質を考え、実践していると、コーチングやアファメーションは暗示や洗脳とは全く違い、むしろ「脱洗脳」プログラムということができるのです。
アファメーションが暗示や催眠と誤解されている背景は、アファメーションが言葉を使うことや、何度も繰り返し唱えるという点で、「言葉による刷り込み」を想起させることです。
また、ルータイス氏の弟子たちが独立し、独自のコーチングプログラムをつくる過程で、催眠プログラムや暗示のプログラムを取り入れ、そうしたプログラムが乱立してしまった…という背景もあります。
しかし、ルータイス氏も苫米地氏も、アファメーションを暗示としては捉えていませんし、そういう前提で開発していません。
アファメーションは成功イメージを「刷り込む」技術では断じてなく、「自分の真の意思」を目覚めさせる技術なのです。そういうことが書籍をよく読めば、見えてきます。
「暗示」とはどういうことか
それでは、暗示と真の意思とはどう違うのでしょうか。
暗示の場合は、「できない」ことを「できる」と思い込ませたり、「嫌い」なことを「好き」と思わせる技術です。
『コンフォートゾーンの作り方』で、苫米地博士が「自己催眠でタバコをやめた」という例を出していますが、まさにそういう事です。自分が「黒」だと思っていることを無理やり「白」だと思い込ませる技術が暗示です。
苫米地博士の例を借りれば、タバコを見るだけで気持ち悪くなる催眠を自分に施したとしても、自分自身は「タバコは美味しい」ということを知っているわけです。本当の自分はタバコが好きなのですが、感覚を変えて無理矢理タバコを吸えなくしているのです。
「黒」い色をした自分の上から「白」いメッキを施すようなものです。
外に現れる行動や見た目は「白」いかもしれませんが、本当の自分は「黒」のままなのです。これが、暗示や催眠です(洗脳はもう少し違いますが)。
メッキがはがれれば、元の自分なのです。
暗示により「成功者」だと思いこませたとしても、そのメッキがはがれれば、「元の自分」に戻ります。だから、暗示では成功する方向へ動きづらいのです。
コーチングとアファメーションの本質
これに対して、コーチングにおけるアファメーションは、「白」いメッキを引っぺがして、「黒」い自分を発見し、生きようというものです。
人は幼少の頃より、親や教師、テレビなどのメディア・社会・身の回りの人たちから多くの刷り込みを受けます。その結果、自分の色が分からない状態。自分が心からやりたいことが分からない状態になる人が増えています。
自分は「青」でいたいのに、周りからの働きかけにより「白」でいなければならぬと思っている。もしくは「白」になりたいと思わされている。
コーチングは様々なプロセスを通して、「自分は何色でいたいのか」ということを気づかせる働きかけをします。
最初は「白」になりたいと言っていた人も、コーチングを受けることにより自分は何色になりたいのかを考えだし、だんだん世間から塗られた白というメッキをはがしていきます。そのうちに、白というメッキをはがして、「自分は青になりたい!」と気づかせるプロセスがコーチングです。
そして、その主要な手段として「アファメーション」があるのです。
自分はもともと青くなりたいと、自分で決め、自分で気づいたのですから、その行動原理の強さは「暗示」の比ではありません。
アファメーションは「青」になった自分を徹底的に想起させるよう言葉を使って自分に働きかけます。この作業は暗示とは全く違うのです。
アファメーションは暗示ではない
暗示は、もともと青い自分に「自分は白だ」というメッキを塗る作業です。
「自分は青だ」という真の自分を自分の無意識に気づかせるため、「自分は白だ」という外側のメッキを剥がしていく作業なのです。
アファメーションの本質は暗示ではない、ということを覚えていただけたらと思います。では!